仁宇布に暮らす人々

それぞれの思いを胸に仁宇布に暮らす人々

羊牧場


 私は、現在も継続している、ヒツジの飼育と白樺樹液の生産を開始したのは、1986年でした。その後、小樽から美深町仁宇布に移住し、ファームイントントの営業を開始したのは、1995年でした。もともと、高校生の時に、仁宇布の素晴らしさに気づき、いつかこの地に住んで、何か起業しようと考えていました。
 最近は、クマイザサの粉末事業、ソバの栽培などを開始し、さらに、このニウプバレーにとって最も適した事業は何かといつも考え、模索しています。
 今は、村上春樹の小説「羊をめぐる冒険」の舞台として認知された、このニウプバレーの知名度をさらに広めるべく、活動したいと思っています。

■松山農場

柳生佳樹・貴子さん
中川郡美深町仁宇布660
01656-2-3939


酪農


 大学の時に出会った妻と放牧酪農を志し、中標津の酪農家で研修中に就農地を探しているとき、偶然この場所に巡り合いました。
 ちょうど引退を考えていた方の牧場を紹介して頂き、自分たちの目指す酪農がここでならできると思い就農を決めました。それから10 数年たち牧草主体の放牧酪農を突き詰めていった結果、現在では、無農薬・無化学肥料、無配合飼料(穀物)で牛を飼っています。そのあいだ、住宅を自分でリフォームしたり、手作りの食事や薪ストーブ生活など、自給自足的な暮らしを楽しんでいます。
 今はファームステイや実習生を受け入れて、酪農や農的な暮らしの魅力を伝えています。またこれからは、この牧場でできた乳製品を、多くの
人に味わってもらえる取り組みをしていきたいです。

■塩崎牧場

塩崎智史さん
中川郡美深町字仁宇布523


チーズ工房


 仁宇布には9 年前にここで羊飼いになろうと移住して来ました。今は25 頭の羊たちとチーズを作って販売し暮らしています。
 この地域は昔(開拓時代)からの住民が少なく、新しく移住して来た人が過半数を占める特異な場所ではありますが、新規移住者は私たち家族が最期となっています。
 仁宇布をもっともっと活気のある場所にして行くためにも、先ずは自分が心豊かな生活を目指しこの地域の魅力を発信していき「ここに住んでみたい」と思う地域にして、新しい人を呼び込みたいと思います。

■チーズ工房 羊飼い

田中孝幸さん
中川郡美深町仁宇布215-2
0165-2-4045


羊毛フェルト


 仁宇布に移住して、今年で14 年目となりました。私は羊牧場勤務、妻は羊毛で創作活動をしてきました。現在は昨年建てた工房で、妻とともに羊毛フェルトの羊服つくりをしています。私たちは、結婚当初より、自給自足の生活を夢見ていました。
 衣の分野では、素材から作る羊服、食の分野では、自然栽培による作物つくり、住の分野では、自然素材とエネルギー自給自足の家を目指してい
ます。
 素朴な暮らしを通して、道北の豊かな自然の恵みを感じています。来年は、初の海外での羊服展示会を予定しております。忙しくも充実した毎日を送っています。

■粗清草堂

逸見暁史・吏佳さん
中川郡美深町辺渓285-5
01656-9-1936


農業

 2004年秋、妻と、私の両親と4人で東京より移住して参りました。生まれも育ちも東京ですが、学生の頃から、北海道移住へのあこ
がれが強く、ファームイン・トントでの宿泊がきっかけで、縁あってこの地に住むことになりました。
 現在は畑を耕し、じゃがいもを作ってるほか、観光施設「トロッコ王国」の運営に携わっています。小さな田舎の集落ですが、全国から移住者が集まってきている仁宇布は、平均年齢も若く、村上春樹、トロッコ王国、山村留学、と賑やかに人も集まってきています。しかしまだまだ知名度は低く、全国、世界中に向かって、仁宇布を宣伝していければと考えています。

■(有)プラウ

野村政弘さん
中川郡美深町仁宇布529
090-8274-3015